ああ、何と言う事だ。気が付けば誕生日おわっとるではないか。。。。
家族が旅行に行くので、ショートヘアミニチュアダックスを預かってくれと頼まれる。
生後7ヶ月のキコちゃんはもうやんちゃ盛り真っ最中だ。
とりあえず、部屋の中の「やられそうな物」を一通り高い位置に上げ、お迎えに行く。
連れて来た最初は借りてきた猫の如く大人しい。適当に遊んでくれとせがまれるのをよそにテレビを見たり洗濯したりする。
ふと見ると、素晴らしい香りのする物体が数個転がっている。
キコちゃんに「んこはここ」と新聞セットを指差して教えるが、指を噛むのが夢中で聞いてくれない。すぐ言ってもそうそうおぼわるわけでもない。ゆっくりしつけていこう・・・それから私はティッシュを取って、その茶色の物体を摘み上げて拾い集める。
どうも私がティッシュを持ったのがとても嬉しいらしく、ティッシュをクレクレと飛びついて来る。ほんの一瞬であった、キコちゃんの方が一手早く、私の手にしていたティッシュに噛み付いたのであった。
さっと、ティッシュを取るキコちゃん。坂井正章のかくし芸の如くティッシュだけが持ち去られ、私の手には直に茶色い物体が数個。うぉぉ!
夜にむっちー君がやってきた。一目見てキコちゃんビビリ吠え。むちゃくちゃ人見知りしてる。むっちー君、色々試行錯誤するも吠え続けられてあえなく撤退。申し訳ない。
ワンコは気を引くすべを知っているのだろうか。それから暫くして私が風呂に入り、出てきても寄って来ない。タオルでも頂戴頂戴をするのかなと思えばそんな事お構い無しにそっぽを向いている。下着を着て、あまりに大人しいので、何してるのかと「キコちゃん」と呼んで見る。パッと振り向いたキコちゃんに私は血の気が引く。
よりによって一番口にしてはいけない(うちのひとつ)あの「如雨露様ストラップ」を咥えているではないか!まじかよ!
なんで数体飾ってあるのに、よりによってソレを選ぶか!どうやって、あの置き場に口が届いたんだ!
「返せ!」なんていったらもうキコちゃんのペースである。部屋中をぐるぐる鬼ごっこする羽目に・・・かといってそっぽを向いていたら、落ち着いて如雨露様をしゃぶり出す。ああ・・・悪夢だ〜〜〜。
ようやく取り返した如雨露様は既に緑色としか判らないほどの無残な姿に。ううう・・・・こんな事も有ろうかとあと2つあるのだが、お前が帰るまで出してやらない!
台風のようなキコちゃんも深夜になると風の窓ガタガタがとても怖いらしく、わざわざ私の布団の中へ入ってプルプル震えていた。
翌日。
キコちゃんを返却し、家に帰って部屋の掃除をする。
まぁあんな事もあったけど、あれで可愛いところもあるんだなと、布団を畳むと、布団から何か落ちる。あれ?何だろう・・・
あれほどビビッた深夜、私の布団の中に入りながら、先日ようやく完成した大きい如雨露様を弄んでいたのだった!いつの間に!
しっかりと貼りつけてあった服はばらばらに!ウィッグは一部むしりとられ、チャッキーカムバック状態であった・・・・。
お、おぼえてやがれですぅ!